コンコーダンス指向くすりのしおり -あなたの病気とくすりのしおり:高血圧編-
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高血圧症についての簡単な質問
(下の質問をクリックすると、詳細な説明が得られます。)
● 私が手にしている降圧薬を調べられますか?
薬の名前で調べられます。
● どのような種類の降圧薬があるのでしょうか?
降圧薬には様々な種類があります。効き方(作用機序)や剤形、含有量の異なるものが多くあり、主治医が最も適した薬を選んでくれるでしょう。
● 降圧薬はどのように使われるのですか?
軽症以上の高血圧と診断されたときに降圧薬は使われます。
食事や運動などの生活スタイルを改善して、なお血圧が標準値に戻らないときに降圧薬が使われ、うまく血圧のコントロールができるまで他の薬を一種類ずつ足していくことになります。重症の場合には直ちに降圧薬が使われます。治療は定期的に見直す必要があります。
● 降圧薬は血圧の高いときだけ飲んだらだめでしょうか?
だめです。長期に亘って血圧をコントロールすることが大切です。心臓病や脳卒中などの合併症を防ぐためです。
●ずっと降圧薬を飲むのは副作用など心配ですが?
主治医が最も適した降圧薬を選んでいます。治療を続けることが大切です。副作用については主治医と相談してみてください。(副作用の内容については薬剤分類の各薬剤名をクリックしてみてください。)
●降圧薬は組合せがあるのですか?
初めの段階では、緩やかな効き目を示す降圧薬が一種類選ばれます (単剤療法) 。うまく血圧のコントロールができないときは、別の降圧薬を併せて使われます(併用療法)。
● 授乳中に降圧薬を飲んでも良いでしょうか?
ほとんどの薬剤は母乳中に移行することが認められていますので授乳を避けることが原則です。主治医とよく相談してください。
●治療の基本は何でしょうか?
生活習慣を改善することでしょう。もしも生活習慣の改善で血圧が下がらなかった場合、降圧薬が必要となるでしょう。特に収縮期血圧が160mmHg以上、そして(或いは)拡張期血圧が100mmHg以上の患者には降圧薬が推奨されます。
● 生活習慣の改善が高血圧治療にとって大切ということですが、具体的にはどんなことでしょうか?
体重の減量、有酸素運動をする、禁煙、減塩・低カロリー・低脂肪などの食事の改善などです。多くの場合、軽症の高血圧は生活習慣を改善することで治療が可能といわれています。
●血圧を上げる薬があると聞いていますが、どんなものがありますか?
非ステロイド系抗消炎剤、甘草、経口避妊薬、シクロスポリン、ステロイドなど多くのものがあります。思い当たるものがあったら主治医と相談してください。
●血圧はいつも同じですか?
血圧は一日のうちでも常に変動しています。一日の中でも変化があり、睡眠中は低く、朝起きてから上がります。身体運動、ストレスを受けたり、塩分の多い食を摂ったりしても血圧が変動する原因となるかもしれません。
● 自分にとって正常な血圧を知るのにはどうしたらよいですか?
基本は、朝目覚めてまだ布団の中にいるときの血圧です。血圧はストレスなどで一日のうちでも変化しますので血圧の測定は安静時に行う必要があり、1回計測するだけでなく日を替えて何回か測定する必要があります。
●高血圧ってなんだろう?
血圧を知るには、2つの測定値が必要です。
収縮期血圧:これは最初に測定され、高い方の数値が出ます。心臓が収縮し、血液を押し出すときの血圧です。
拡張期血圧:これは二番目に測定され、低い方の数値が出ます。心臓が拡張して、血液が心臓に入ったときの血圧です。
血圧はミリメートル水銀柱(mmHg)であらわします。 高血圧は収縮期血圧が140mmHg以上、あるいは拡張期血圧が90mmHg以上をいいます。なお,日本の成人の約4人に1人が高血圧といわれています。
● 高血圧になる原因はなにですか?
高血圧のほぼ90%は原因が分かっていません。ある種の生活スタイルと遺伝的な要素が本態性高血圧症になる危険性と関係があるのかもしれません。
●高血圧になるとどんな症状が出るのでしょうか?
ほとんど自覚症状はないでしょう。重症な高血圧にはひどい頭痛、気持ちが混乱する、気分が悪い、物が見えにくくなる、非常に眠くなる、むくむなどのような症状が出ます。自覚症状がないからといって治療しないで放っておくと、脳卒中、心臓病、眼底出血、腎不全などの重篤な合併症を起こすことがあります。
●高血圧はどのように診断されるのですか?
高血圧かどうかを知るための唯一の方法が血圧の測定です。血圧は血圧計で測定します。血圧測定の他、問診、触診・聴診や色々な検査が行われるかもしれません。
血圧の測定は安静時に行うべきであり、1回計測するだけではあまり意味がありません。医師に診てもらうときに、緊張する人も中にはいます。そのことによって血圧は一時的に上昇するかもしれません。そのような状況も考慮して、日を改めて3回程度(通常3ヵ月に渡って)測定をした際に血圧が高くなければ、たいていの場合に高血圧とは診断されません。
● 高血圧といわれているのですが、体の調子はそう悪くありません。このままにしておいてもいいでしょうか?
放っておくと心臓発作(心筋梗塞)や脳卒中に発展する危険性が高まります。
● 手術の必要な高血圧症はあるのですか?
二次性の高血圧の場合に当てはまるでしょう。
副腎の腫瘍(原発性アルドステロン症)、脳下垂体の腫瘍(クッシング症候群)による高血圧は外科的な治療が必要となります。甲状腺機能亢進の場合も当てはまるでしょう。
● 治療抵抗性高血圧症とはどんなものなのでしょうか?
降圧薬を服用していても血圧が下がらないものを言いますが、必ず主治医との十分な相談が必要です。
肥満、多量のアルコール摂取、食塩の多量摂取、血圧を上昇させる各種薬剤の服用などの場合にみられます。
●高血圧症の予防は?
生活習慣の改善が高血圧症を改善したり、高血圧症になる危険性を減らしたりすることにつながるでしょう。
塩分控えめの、健康的でバランスの取れた食事をとる、必要ならば減量をする、定期的に運動をする、禁煙する、推奨値までアルコールやカフェインの摂取量を減らす、などです。特に高血圧症の家族歴がある人は、定期的に血圧をチェックすることが大切です。そうすることで、合併症を引き起こす前に治療を始めることができるからです。
● 喫煙やアルコール摂取の血圧への影響はありますか?
喫煙は心臓に栄養を補給している冠動脈の硬化症をきたす危険因子として知られています。加齢、高脂血症、糖尿病、高血圧などと同様に、これら危険因子を一つ余計に持つと狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患を起こす率が 1.3倍づつ上昇していきます。
アルコール摂取は、飲用中は末梢血管が拡張して血圧が一時的に低下しますが、長い目でみると動脈硬化や肥満ならびに高脂血症などを惹起して高血圧症の悪化につながります。
●高血圧症での運動の効果はあるのでしょうか?
運動中は、一時的に血圧を上げますが長い目でみると収縮期血圧で4〜8 mmHgの降圧効果がみられます。また有酸素運動では、動脈硬化の増悪を遅延させる善玉コレステロール(HDL‐コレステロール)の血中増加が知られています。
● 血圧を下げる食事とは何ですか? 
食塩の過剰摂取は、循環血液量を増加させ血圧を上昇させますが、野菜に多く含まれるカリウムあるいはマグネシウムは血圧を下げますので、毎日たくさん摂ってください。
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